山内流 自然農法??ーアイガモ農法に挑戦

 

   1.アイガモ農法を始める経緯 (長くてごめんなさい。) -  アイガモ日記は、こちら! 

 当店は、ご存知の通りに米の集荷業と販売をしています。 その傍ら、肥料の販売もしていますので、

農業と農家さんとは 切っても切れないつながりがあります。

 もちろん、主人(山内商店 社長)も自分なりに講習会に行ったり本を読んだりして」農業の勉強はしていましたけど、

実際に米を作ったことはありません。 なのに何故アイガモ農法をすることになったのか???。


 
 そもそも4年前に 家を新築したのが始まりで、庭が広いので木を植えたり畑をやろうということになりました。

私は、花を買うと高いし育ててみようかなと、主人は畑をやってみようかなという軽い気持ちでした。

 あるご縁で岩手県東和町でパーマカルチャーをしているウレシパモシリの酒匂さんに庭のデザインをご相談したのです。

酒匂さんと話をしている時の主人のランランと輝く目に何やら不吉な予感が・・・。

 パーマカルチャーとは、昔、日本の農村で普通に行われていた自然と共存する農業や生活方法を元に

オーストラリア生物学者ビル・モリソンという人が体系化した持続可能な農法のようです。

私では、うまく説明できませんので詳細はこちらでどうぞ。

主人は、昨年、酒匂さんが主催するパーマカルチャー講習会を仕事の合間を縫いながら、約2週間受講してきました。


 そして、受講して帰ってきた主人の第一声は、「自給自足だ!」「畑をつくるぞ!米を作るぞ!」

「無農薬栽培だ!」「自分で作って勉強だ!」

それから、我が家には、主人の注文した果樹の苗、野菜の種が届く、届く・・・。

おまけにミミズコンポストまで届きました。(私は気持ち悪くて蓋が開けられませんが(^_^;))

我が家の庭には、実のなる樹木の苗が(梅、リンゴ、ベリー類、カリン、銀杏、くるみ、等など)が

ざっと20本以上植えられました。


 私も自分の畑を作り、去年から野菜を作り始めましたけど、 でも、まさか米まで作ろうとは、

しかも、アイガモで・・・。

 

 我が家では、先代の社長はともかく、現社長(主人)は東京からUターンして家業を継いだので、

知識こそあれ、実際に自分で米栽培をした事がなく、

私は、神奈川から秋田に嫁に来ました。それまでは、某コンピュータメーカに勤めていたので

もちろん米の栽培なんぞ したことがありません。(畑も初心者)

 「田植に稲刈りどうするの?」、「アイガモなんてとんでも無いです!」「嘘でしょう〜」「ええ〜」

私と娘(小6)が悲鳴を上げる中でほくそえむ主人と息子(小3 無類の虫好き動物好き)。

先日、主人はとうとう、我が家の近くの田んぼを借りました。(どうも本気らしい・・。)

 

そして、なんと「アイガモ」も注文したそうです。(*_*)

 なんと、我が家でも無農薬のアイガモ農法に挑戦することになった(のかな?)本当?嘘?(信じられない!)

アイガモ農法とは、田んぼに除草剤などを巻かないでアイガモ君に雑草や虫を食べてもらう農法です。

かなり気合の入った有機農業の農家さんがする方法でございます。

「旦那さんは、ダッシュ村の見過ぎじゃないの!」と友人に言われる始末。(-_-;)

 という理由で農業には素人で、普段は夫婦ともに仕事をしている我が家の自己流アイガモ農法を

日記風に記録していきたいと思っています。米屋とはいえ、いわゆる素人の週末農業でございます。

ちゃんと米ができるのでしょうか??不安(-_-;)

 ご興味の有る方は、どうぞおつきあいくださいませ。



 

2.アイガモ日記ーお米の出来るまで。



4月 某日 稲の苗を育てる。ーいきなり挫折

 種籾を購入し、畑に蒔く。

 苗を自分で育てようとしたのはよいのですが、雑草と混じりわけがわからず。

 苗作りは、断念。

 農家Sさんやお店のAさんから苗を分けてもらう事にしました。


5月 29日 代がき

 「本当にやるのか〜」と言う友人の農家Sさん。代がきをお願いしました。

 代がきとは、土壌を粉々に砕く作業です。

 うちには、トラクターが無いのでお願いしました。


6月 1日(日)田植  強力な助っ人登場!

  小雨の中、朝6時頃より、主人と息子が田植を開始、私は風邪気味だったので写真撮影担当でした。

 ジャボジャボの水の中開始、手植えで真っ直ぐに植えられず、水で地面も見えず苦労しています。
  
 息子は、5分でリタイヤ。こりゃ大変だ。今日中に終わるのかしらと不安に。

  そこへ、9時ごろ友人の農家Oさん登場。「どんなことになっているかと思えば、やっぱり難儀してますね〜」と

 様子を見に来ただけなのに、見るに見かねてズボンを めくって、田んぼにボチャン。

 「こんなに水を張っていたんじゃダメだよ。抜かないと〜。」ザーと水を抜いて、地面が見えるようになると

 一気に作業がしやすくなりました。ありがたい!助っ人の登場に感謝!

   10時ごろ、「そろそろ音(ね)を上げている頃だろうと思って、」とお店の精米担当Sさん登場、

 さすが、ベテラン農家 キレイに真っ直ぐにものすごいスピードで手植えをしていきます。

 2人の強力な助っ人のお陰で、午前中で田植が無事に終わりました。本当に感謝、感謝です。

  わたしらじゃ何もできません。実感した田植でございました。(^_^;)

 水がジャボ、ジャボ。大変。 水を抜きました。一気に作業が楽に。  コロコロと地面に直線をつける。

 

 

6月2〜4日 カモ小屋作り 

  田植のために腰痛になった主人。それでもアイガモが来ちゃうから小屋を作らないと・・・。

  朝5時起きで、出勤前に小屋を建てました。

 

6月5日(木) アイガモが来ちゃいました!なんと30羽

  某会合に出席中の私の携帯に店から電話が、

  店 「今からアイガモが届くそうです。農家のOさんから連絡がありました。 早く自宅に戻ってください。」

  私 「 えっ? 社長(主人)は?居ないの?」

  店 「秋田市に出かけました。遅くなるそうです。  お店にカモを置いて行かれても困りますう〜」

  私  「え〜、私一人でカモを受け取るなんて、どうしよう〜。 でも、しょうがない、すぐ帰ります。とほほ。」

  家にもどると間もなく、アイガモ君が届きました。その数 なんと30羽 ワオー!

  届けてくれた農家Oさんに手伝ってもらい、小屋に30羽のアイガモを無事移しました。(ほっ)

  「何を食べるのでしょうか?」アイガモの飼育方法を全然知らない私。(やばい)

  「雑草とくず米で大丈夫。水をたくさん上げた方がいい。でも生き物の世話は、大変だよ〜。」とOさん。

  水と雑草を必死でむさぼり食べるアイガモ君達を見て、 可愛らしいけど、この数です。

  あのクチバシでつっつかれたら、痛そう。ふ〜どうしよう〜とひいてしまう私です

*アイガモは、皆同じ方向に固まって動きます。
 こういうのを烏合の衆と言うらしいです。 (ホント?)

 

6月8日(日)  田んぼのネット張り完了。 カモ脱走し始める

  田んぼの周りににカモ脱走防止と猫や野良犬よけのネットを張りました。

 田んぼの上には、カラスとトンビ防止のてぐす(透明な線)を縦横に何本も張りました。

  さて、田んぼに放すまで小屋で待機しているアイガモ君たちは、、だんだん私達に慣れてきました。

 餌をやりに小屋に近づくと、いつも私達を恐がってピーピー逃げ回っていたのに、逆に集まってくるようになりました。

 私は、相変わらず手をつっつかれたらどうしようとイマイチ恐いのでした。

  時々、小屋から脱走するカモも現れ、捕まえるのが大変です。追いかけると逃げ足が早い。

 子供達は、逃げ出すカモと楽しそうに追いかけっこ、私は、こわごわと捕まえます。

 いつになったら、私はアイガモ君に慣れる事ができるのでしょうか。(^_^;)

  カモ君達の田んぼデビューも間もなくです。

 田んぼの苗がしっかり根を張り、ピンと立ってからでないと、カモ君に苗を食べられてしまったり、つぶされてしまうそうです。

  カモ君よ。もう少し狭い小屋の中で我慢してくれたまえ。頼むから脱走しないで〜。



 ■6月14日(土) カモを初めて田んぼに放しました!

 そろそろ田んぼの苗もしっかりしてきたし、狭い小屋に30羽のカモを

押しこめておくのは可哀想ということで、試しに半分だけ田んぼに放

すことにしました。

小屋から田んぼまでの間、家族4人全員でカモを追いかけて、皆で手

分 けして捕まえて、なんとか無事に 16羽だけ 田んぼに放しました。

カモ君達は、気持ちよさそうにスイスイと泳ぎます。よかったね〜。

夜になったので、カモを小屋にもどすことにしました。田んぼから小屋

まで少し離れています。その上、田んぼは、約60cm高のコンクリー

トの壁に囲われているので、カモ がそこを自力でよじ登って、歩いて

小屋にもどることは不可能です。そこで、私達が1羽づつ捕まえて小屋

に連れ戻すことにしました。

カモは、陸の上でもかなり逃げ足が速いのに、水の上では、倍速で

逃 げます。速い、速い。 家族 4人で挟み打ちをしながら、 なんとか

8羽のみ捕まえて小屋に戻し、捕まえられなかった8羽 はそのまま

夜も田 んぼで過 ごしてもらうことにしました。

相変わらず、カモが恐い私ですが、 恐いなんて言ってられなくなりました。


■6月16日(月) ギャラリーがいっぱい。

 今日も8羽元気に泳いでいます。「おや、カモがいる」「珍しい」「可愛い」と散歩のおじいさん、おばあさん、小さな

子供達、色々な人達がカモを眺めていきます。私達も今まで話したこともない町内の人達に色々と声を掛けられる

ようになりました。 「これは、何カモ?何羽いるの?」などなどカモ談義で話しの花が咲きます。カモの思わぬ効用

に驚いています。


■6月21日(土) 大事件発生!

 田んぼのカモも小屋のカモも毎日1、2匹脱走しながらも、元気に過ごしています。田んぼには、猫もイタチもカラス

もやってくる形跡がないので、明日は、もう何羽かカモを放すことにしました。

そして、その日の午後、主人はお店、私は用事でちょっと出かけている間の出来事でした。私が家にもどると、なんと

小屋にいるはずのカモ約20羽が全部いないのです。小屋がカラ。「大変!カモがいない ! 」と焦ってあたりを探し回

ると庭に死んだカモが1羽。「残りは、どこ? 」ますます焦って探しまわると田んぼのネットの周りに固まってたくさん

のカモがたくさんいました。 「1 羽、2羽 、3、4、・・・・・・・残りは、全部無事。」胸をなでおろした一瞬でした。

すぐに、主人を携帯で呼び出し、 2人 でせっせ っと カモを捕まえて全部田んぼの中に入れました。

息子(8歳)が「おかあさ〜ん。僕のせいでみんな逃げちゃったんだ。1ぴき死んじゃった。」と泣きじゃくっています。

子供のちょっとしたイタズラで全部逃げてしまったようです。死んだカモは、たまたま通りかかった散歩中の犬にやら

れたようです。それにしても初めてカモが死んでしまいました。たくさん居るから1羽ぐらいと思うかもしれませんが、少

しでも 世話を した生き物に死なれるのは、とってもショックで悲しい事です。生き物は、大変だと痛感した1日で した。

 

■6月22日(日) またカモが・・・

また、カモが2羽死んでしまいました。(T_T) 原因は不明。夜も田んぼで過ごすので体温低下が原因かもしれません。

田んぼの側にカモ小屋を建ててやることにしました。まだ、日数がかかるので、それまでは寒いかもしれませんが

カモ君達には、我慢してもらうしかない。

主人が体温低下でフラフラに弱ってしまったカモを1羽、田んぼから連れてきてました。このままでは死んでしまう。

暖めてやって、しばらく家で飼う事にしました。体も小さくて、他のカモにいじめられている様で所々羽が抜け落ちて

禿げています。子供が「このカモしょんぼりしてるね。しょぼいよ。」ということから、「しょぼ」という名前がつけられました。

正直いって、ココのところのカモ騒動で 田んぼのためのカモなのか、カモのための田んぼなのか わからなくなりつつ

あります。(^_^;)

ブルブル震える
ショボ です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■6月27日 カモの脱走は続く・・    

田んぼのカモは、毎日3、4匹の割合で脱走します。ご近所さんなど
から日に2−3回 通報がきます。「カモ逃げてますよ〜」と。

捕まえて田んぼの中に入れても、またすぐ逃げ出します。そのたびに捕まえる日々が 続きます。

主人はお店です。家でほとんど仕事をしている私が脱走ガモを捕まえることになります。

とってもしんどいというのが私の正直な感想です。(-_-;) 
カモ達は、体が大きくなり、泳ぐスピードも増しています。

だんだん、私一人では手に負えなくなってきました。子供にヘルプをしてもらい、挟み撃ちで何とか捕まえています。

ところで、家の中で面倒みていたショボはというと、元気になってきました。時々、箱の外に出して遊びます。

家族の一員のような雰囲気になってきました。子供達もとても可愛がっています。



 子供と遊ぶショボ

 

■7月2日 ショボ脱走

3日位前から、ショボを外に慣れさせるつもりで、庭の一角を小さくネットで囲ってやり、歩かせています。

今日、私がちょっと目を離したすきに庭のネットの中から逃げ出して
行方不明に・・・

まだ、体が元に戻っていないショボ。死んでしまったら大変と必死でさがしました。

田んぼの側でやっと見つけたショボ。追いかけて捕まえて、私が抱き上げると突然ショボが気絶?

私も心臓が止まるほど驚きました。ショボが動き始めたので、安堵して家の中に入れました。

相変わらず他のカモの脱走は続いています。

   散歩するショボ

 

■7月3日 とうとうショボが・・・

脱走の後、元気のないショボ。翌日、天国に行きました。

家族の一員となっていただけに、非常に悲しくて、家族みんなで泣きました。

 

■7月9日 次々とカモが・・・

その後、ショボのように体の弱ったカモを次々と家に入れて介抱してやりました。

モコモコと太っているので、モコ、おじいちゃんのような目をしているのでジーコ。

次々と死んでいきました。一生懸命看病していた娘が「私がいけないの。看病が下手だから

どうやったら助けて上げられるの・・・」泣き顔でつぶやきます。

かわいいカモが死んでいくのは、本当につらい事。

田んぼでも何匹も死んでしまいました。その上に脱走のあげく居なくなるカモもいます。

どんどん減っていくカモに途方にくれる私と子供達。

もしかしたら、夜に猫やカラスにもっていかれるのでは、と私は夜寝る前の見まわりを開始しました。

主人は、店の仕事が忙しくて朝の餌やり以外では、なかなか世話をすることができません。

死んでいくカモを見て、準備も知識も生半可でアイガモ農業をやってはいけない。

カモに本当に申し訳ないと思いました。

 

■7月10日 雑草を食べ尽くしたカモ達

昨日、弱っているカモをみつけましたが家の中に入れて看病するのは止めました。

翌日、やはり死んでいました。(T_T)

お店の農家AさんやSさんに田んぼを見てもらい相談をすると。

「田んぼを見て御覧なさい。雑草を食い尽くして、稲を食べている。これは、餌が足りないのですよ。」

5畝(せ)弱の田んぼに30羽は多すぎる。その上に去年、この田んぼに除草剤を使っており

あまり、雑草が生えてきません。

こちらでやっていた餌のクズ米も何日も前から無くなり、米糠も少なくなり、大豆の殻や庭の雑草を刈り取って

やっていました。米粒がないと腹もちも悪く、体が弱るのかもしれません。

あわてて、クズ米と米糠を調達し、やることにしました。

ごめんアイガモ君。早く気がついてやれなくて・・・・。

昼寝をするカモ
カモに葉先を食べられた苗

 

■7月12日 みんな元気。

結局、アイガモの数は、当初30羽いたのが13羽となりました。

13羽は、皆元気に泳いでいます。食欲もあります。まずは一安心。

多くのカモが死んだり、行方不明になったりしました。

自分達の準備不足と甘さを反省することしきりです。

このまま1羽も居なくなることなく、稲刈りを迎えたいと思っています。

泳ぐカモ君。ひとまわり大きくなりました。
 苗の間をスイスイ



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